寸又峡温泉郷の有名旅館『翠紅苑』② ~部屋紹介~

寸又峡温泉 翠紅苑』は寸又峡温泉を代表する旅館です。洋室10室、和室28室、和洋室1室の総部屋数39室の小規模旅館です。これまでは古き良き老舗といった感じでしたが、リニューアルして限定一室の大きめのプライベート温泉付き特別室ができたとのことで今回訪れてみました。部屋の大きさは85畳(155平米)ということなので、4人で宿泊しても広々余裕です。

しかも寸又峡温泉では珍しい源泉かけ流しに入れるということですのでテンション爆上がりです! 宿の場所については前回の記事『寸又峡温泉郷の有名旅館『翠紅苑』① ~施設紹介~』をご参照ください。

 

特別室のエントランス

フロントロビーから中庭に出て、突き当りを右に進むと左手側に215号室の入口があります。扉も新しくなっていて、少し広めのスペースが割り当てられている感じでした。

入口を入るとすぐ応接間といった雰囲気でテーブルと椅子が用意されています。私たちが滞在したときは主に荷物置き場をして利用しました。ウォークインクローゼットが無かったのですが、このスペースがあればまぁ良いかなと。

ミニバーとクローゼットがこちら。見ればわかる通り、ウォークインクローゼットではないため、大きめのスーツケースなどはここに隣接している先ほどの応接間に置けば問題ありません。

 

リビングルーム&寝室(和洋室)

こちらが生活スペース。いわゆるオーソドックスな和洋室の間取りです。ベッドと和室はブラインダーで目隠しすることができます。ベッド横の椅子は結局使わなかったですね。

ベッドから和室側をみた風景。この特別室は中庭が広いので障子を開けると開放感があります。信楽焼の狸がたくさん置かれているのもポイント高い。また、ベッド横にも電源コンセントとUSB給電がついていたので便利でした。

ウェルカムお菓子は寸又峡抹茶さんど。美味しかったのですが、特別室としては少し貧相。もう少し欲しかった。で、もちろん部屋内は禁煙ですのでタバコアレルギーの方も安心して宿泊できます。

 

ミニバー&クローゼット

再度戻ってクローゼットの紹介。必要なものは大体揃っています。浴衣と丹前、足袋、フェイスタオルとバスタオル。作務衣がないのが残念ですが仕方がない。

あぁそうでした。1点注意点が。高級旅館や特別室に泊まり慣れている人に気を付けて欲しいのですが、こちらの部屋は追加のバスタオルが各自一枚までは無料、それ以降は有料(200円)でした。露天風呂付き客室で追加のバスタオルでお金をとられたところはここと千葉県房総半島の館山にある雫花くらいでしたね。

とはいえ、後ほど紹介するパウダールームにもバスタオルがありますので、よほど使いすぎない限り追加で頼む必要はないかと思います。すでにバスタオルとフェイスタオルが3枚くらい準備されていて、追加で1枚無料なので4枚までは無料で使えるということですね。

冷蔵庫の中身は水のみ。もちろんこちらはサービス。冷蔵庫にソフトドリンクサービスが入っていないのも、この料金じゃあ仕方がないのかなぁとは思います。

ティーセットと電話。非常にシンプルです。コーヒーと紅茶はないのでご注意を。ロビーラウンジでも提供されておりませんし、夕食にも出てきません。朝食で飲み放題があるのですが、そこまでお預けです。コーヒー紅茶が必要な人は持参すると良いです。

特に仲居さんはいないのでセルフサービスです。好きな時に給湯器から自分で入れて飲みました。

電話がレトロで面白い。これは敢えて旧式の電話を残しているのでしょうね。当時の電話としてはかなり高級なものだと思います。

セーフティボックスこと金庫。暗証番号式ではなく鍵で開け閉めするタイプ。老舗なのでね。

 

トイレ&パウダールーム

トイレはメッチャ広いです。和式とかではなく最新のウォッシュレット。ちゃんとリノベーションされていて綺麗で快適です。ちなみにトイレはここ1つだけなのでご注意を。この広さの客室だと2つ用意されているところもありますので。

化粧台は2つ。これは嬉しい。朝の忙しい時間帯でも2人同時利用が可能です。

ヘアドライヤーはダイソン! これは嬉しい!

化粧水類はPOLAとKOSEでした。

こちらにもバスタオルが用意されていました。ベアブラシから歯ブラシまで必要なものはすべて揃っています。

詳細がこちら。女性用はヘアクリップからベアブラシ、クレンジング。ヘアクリップがしっかりしたもので珍しい。男性用は髭剃り、ベアブラシ、マウスウォッシュ、デンタルフロス等。結構豪華です。

ここにもバスタオルとフェイスタオル。そして大浴場に持っていくためであろう袋。この袋の中にも歯ブラシが入っていました。特に歯ブラシが数がすごかった。1人3つくらい用意されていたのは驚きです。

 

源泉かけ流しプライベート露天風呂

ついにメインの客室露天風呂の紹介です。カランが2つ付いていて広々とした露天風呂。しかも源泉かけ流しという。これは非常に満足度が高い。少しお湯は熱めなのですが、せっかくの源泉かけ流しなのでお水で薄めずに湯もみで冷ますのがおススメです。

風呂に入った時の目線。かなり広いので3人まで入れると思います。写真の状態は全開にしていますが、窓が移動式の引き戸になっているため締め切ることも可能。ここら辺は野生の猿がいますし、夏の夜は虫が出てくるかもしれません。寝る前に締め切ることができるので上手く配慮されているなと思いました。

アメニティは茶シャンプーと茶コンディショナー。静岡ですからね。

 

部屋の中庭

露天風呂横の中庭。自由に出入りできます。雄大な寸又峡の自然を独り占めできるのはこの旅館でこの部屋のみの特権!

やたらと置かれている信楽焼のたぬきさん。

色々なタイプのタヌキ。

夫婦狸もいました。

 

以上で部屋紹介は終了。料金は下のリンクからどうぞ。85畳155平米でこの価格はお得だと思います!

次回は料理です。夕食と朝食を紹介します。


 

寸又峡温泉郷の有名旅館『翠紅苑』① ~施設紹介~

さて、今回は寸又峡温泉郷で一番有名な翠紅苑を紹介します。以前までは寸又峡にはモダンで広い客室というものが無かったのですが、翠紅苑がリニューアルして新しい最上級客室を作ったとのことで、せっかくなので宿泊しようと思いました。

おそらくここが寸又峡温泉で一番高級なお部屋ということになるのかとは思いますが、観光地の高級旅館よりはかなりお値段が安いので、そこそこ部屋が広くて客室露天風呂付のお部屋に宿泊したい方は翠紅苑は良いかと思います。

あと、寸又峡温泉って源泉かけ流しの宿が少ないんですよね。翠紅苑も大浴場は循環ろ過になっていて、源泉かけ流しに入りたいとなると貸切風呂か、もしくはこの最上級スイートルームでしか経験できないという。であれば、何度も気にせず入ることができる客室風呂があると嬉しいですよね。というのもここを選んだ理由です。

 

マップ『寸又峡温泉 翠紅苑』

寸又峡温泉の全体的な位置については前回の記事『インスタ映えでも有名! 水上に建つ珍しい駅舎、秘境の『奥大井湖上駅』 ゆるキャン△の聖地にも』などをご覧ください。

翠紅苑は寸又峡温泉郷の入口に位置しています。宿泊者は翠紅苑の専用駐車場に停めることができます。マップの縮尺をみていただければ分かりますが、寸又峡温泉は非常に狭いです。1時間もかからずに回ることができるので、観光の大部分は夢の吊り橋になるかと思います。

 

翠紅苑のエントランス

翠紅苑のエントランスです。駐車場を降りてすぐ公道の向かい側です。水車も置かれてて、如何にも老舗という雰囲気。ちなみにこのシーンはアニメ『ゆるキャン△ Season3』でも放送されていて、なでしこ達が大井川鐡道で一緒になったお姉さんたちが宿泊した宿として放送されていましたね。

のれんのかかっているところが建物の入口。日帰り温泉もやっているようなので、宿泊者以外も立ち寄ることができます。確か日帰り料金は600円だったと思います。バスタオルやフェイスタオルは有料での貸し出しとなっているため、節約した人は持参しましょう。

そういえば宿の近くに鹿威しがありました。どうやら翠紅苑の持ち物のようですね。

 

翠紅苑のフロントロビー

翠紅苑のロビー。特に何か飲み物があるわけでもないので、そんなにお世話になることはないかと思います。日帰り温泉に入った時の待ち合わせ場所には最適。

こちらがフロント。まぁまぁ普通の旅館という感じですね。ちゃんとバリアフリーになっているところはポイント高し。

お土産売り場の時代屋。ここも一般的な旅館のような品揃え。寸又峡温泉のお土産を買う時におすすめです。

 

翠紅苑の館内散策

翠紅苑の中庭です。この旅館は各客室が別棟になっていて、外に出たり入ったりする造りになっています。私が訪れたのが12月だったので、特に夜が結構寒くてツラかった。とはいえ、宿泊した和洋室スイートルームがフロント、食事会場、風呂に比較的近い場所だったのでそんなに不便には感じませんでした。

館内ところどころにこうした展示品があります。ここは古民具あ~と展。

この廊下にも色々と展示されています。

トイレの男女マークが和風で面白かった。すでにコロナウィルスは5類に移行済みでしたが、ちゃんと消毒液も置かれていました。

ゲームコーナーはそんなに広くありません。大井川だけあってクレーンゲームにはトーマスの景品がありますね。

自動販売機もありました。お酒も販売されているようです。

ここが風呂の入口。川根茶が飲み放題なのは嬉しい。客室に露天風呂がついていたにも関わらず、このお茶を飲みに来るためだけに何回か来ました。風呂は内風呂と露天の岩風呂があります。夜20:00頃に男女入れ替えとなります。

ここ寸又峡温泉の泉質は物凄く良くて美肌効果だけでなく病気効能も高い。お湯は無色で特徴が無いと思いきや、入ってみるとメッチャトロトロなんです! ペットボトルの蓋が開けられないくらいぬるぬるするので、寸又峡に訪れた方にはぜひ体験してもらいたいですね。

 

次回は翠紅苑で限定一室の源泉かけ流しプライベート温泉付き特別室を紹介します!


 

静岡の癒しの渓谷、寸又峡の静けさに浸る② ゆるキャン△の聖地にも

前回に引き続き寸又峡の散策です。今回は夢の吊り橋がメインとなります。徒歩マップについては前回の記事『静岡の癒しの渓谷、寸又峡の静けさに浸る① ゆるキャン△の聖地にも』をご参照ください。

 

夢の吊り橋の入口まで

山間に夢の吊り橋が見えてきました。ここまで来ればあと少し。

ここから足場がアルミ製のような舗装された道を歩いていきます。ちなみに繁忙期だとここら辺からもう大行列です。仮に繁忙期に来ることになったとしても午前中の早い時間帯に来てしまうことをお勧めします。閑散期の休日午前はこんな感じでガラガラです。

前の夫婦がちょうど橋の上を歩いていますね。みなさんガラガラなのを良いことに時間をかけて記念撮影をしていました。

我々も時間をかけて色んな角度から吊り橋を撮りました。すでに吊り橋を渡っている人はいません。定員10名のようですが、今のタイミングだとどんなに待っても10人が同時に渡ることはなさそうです。

この夢の吊り橋は基本的に一方通行なのでこちら側からしか渡ることができません。このマップのようにグルっと一周して元の所に戻って来ることになります。

 

いざ夢の吊り橋を渡る!

こうやって見ると結構長い。端から水面までは8mほどとのこと。水面の水位によって変わるとは思いますが、目安にはなりそう。落ちても下は水なので何とかなるとは思います。たぶん……

少し加工しました。パンフレットに載ってるのはこんな感じの色彩が多いですよね。日によってはここまでエメラルドグリーンになるのかもしれませんが。

さぁ橋を渡ります。しゃがんで見た時の視角。木の板2枚分だけが歩行用です。途中4枚になる場所があるので撮影したいならそこが良いでしょう。

吊り橋上から見た寸又川の風景。ちなみにこの寸又川は大井川の支流になっています。吊り橋はかなり揺れますので慣れていない人には怖いのかもしれません。キャーキャー騒ぐ声が遠くから聞こえることもありましたし。

アニメ『ゆるキャン△ Season3』ではここと畑薙大吊橋が比較されていましたが。あちらを経験した人であれば全く怖くないでしょうね。高さも揺れ具合も全然違いますので。

そろそろ渡り終えます。もう一回わたるには数10分かけて寸又峡プロムナードをグルっと回ってこなければなりません。名残惜しい。

 

夢の吊り橋を渡り終えてから寸又峡プロムナードをグルりと

さて、夢の吊り橋を渡り終えましたが、ここから結構歩くことに。たぶんここまで来た以上に体力を使うと思いますよ。

ここから304段の階段をのぼります。途中休憩場所もあるので体力に自信がない人は時間をかけて行きましょう。

途中から見下ろした夢の吊り橋。相変わらず誰も渡っていませんね。

途中にはこんな場所があるので休憩しやすいかと思います。くろう坂と言う坂らしい。名前からして苦労しそうだ。

ようやく304段上りきった! ここから飛龍橋を通って寸又峡温泉郷に戻ることもできますが、せっかくなので尾崎坂展望台に行ってみましょう。100mですしね。

 

尾崎坂展望台

展望台に到着。廃線で使われなくなった汽車が展示されています。

展望台からのビューポイントがここ。さて、風景を見てみましょうか。

……うーん、微妙。草木がかなり邪魔をしているため渓谷が見渡せません。夢の吊り橋が見られることを期待していたのですが。

展望台にはトイレがあります。自動販売機もベンチもありますので疲れたらここで休みましょう。

 

飛龍橋を渡って寸又峡温泉郷へ

展望台を後にしてしばらく歩くと飛龍橋に着きます。ここは夢の吊り橋と違って車も通れるような大きな道路となっていますね。一般車両は立入禁止なので関係者車両が使うのだと思われますが。

飛龍橋からみた寸又川。遠くの下の方に夢の吊り橋がみえます。こうみるとかなり上ってきたことが分かります。

拡大してみました。展望台よりもこの飛龍橋からの風景の方がよっぽど良いですね!

子知らずの険。飛龍橋を渡ってからは道路を歩くだけです。

ようやくはじめの分岐点にまで戻ってきました。

公衆電話がありました。何かあったときはここから連絡を。電波が入りづらいのでこういうのがあると非常に助かるのかと。ここから来た時のトンネルをくぐって温泉郷へ。昼頃になってきていましたので、かなり多くの人たちとすれ違いました。

最後に夜の寸又峡温泉のシンボルを。

 

寸又峡温泉の名物である夢の吊り橋の紹介はここでおしまい。次回は前日に宿泊した翠紅苑を紹介したいと思います。ゆるキャン△でもワンシーンだけ登場していましたね。そして今回はなんと宿に一室しかない源泉かけ流し温泉付きのスイートルームを予約したので是非参考にしてみてください!