境内には石窯ベーカリー?! 鎌倉五山の第五位『浄妙寺』へ

瑞泉寺から浄妙寺へはガイドブックなどでは荏柄天神社まで戻って、そこから滑川沿いに金沢街道を東へ進むというルートが紹介されていると思います。瑞泉寺の拝観口の方に浄妙寺までの近道を聞いても、やはりそのルートを推奨されました。

が、しかしです。一度通ってきた道を戻るのはあんまり面白くないので、可能であれば新しい道を試したい! という思いから、ショートカットルートを探し、あえて推奨ルートから外れることにしました。

 

徒歩マップ『瑞泉寺から浄妙寺へ』

で、通ったルートがこちら。永福寺跡まで戻ってそこから護良親王の首塚をみながら住宅街を横切って東側から浄妙寺へ至るというもの。

このルートのおかげで護良親王の首塚を見られたというメリットはありました。で、肝心の時短になったかと言われれば、残念ながら変わらずでした……

むしろ護良親王の首塚を過ぎたところで長い階段を上って、そのあとも山道のためにアップダウンを繰り返してかなり大変な道のり。ただでさえここまで体力使って、しかも10kg近い荷物を背負ってたので、なんの修行かと思われるほどの大変さ。

加えて途中雨がポツリポツリと降ってきたりで踏んだり蹴ったりです。肝心の護良親王の首塚についても実は残念なことがあり。そちらは後の方で書きますね。

 

後醍醐天皇の皇子『護良親王の首塚』

永福寺跡から歩いてすぐのところにある護良親王の首塚です。すごい階段……

で、この護良親王というのは日本歴史史上最強の一角にあげられることも多い楠木正成とともに鎌倉幕府を滅ぼしたとされるお方ですね。その後、護良親王の父である後醍醐天皇は建武の新政を始め、天皇独裁体制を作ったとさ。

鎌倉幕府から室町幕府成立までの歴史を長々語っても仕方がないので次へ。興味ある方は歴史書を読むのが一番ですが、過去の大河ドラマ『太平記』をみるのもおススメですよ!

さて護良親王の首塚へ…… と思ったら何やらゲートが??

なになに、現在は「護良親王墓は、令和元年九月の台風によるがけ崩れのため、当分の間、ここから先の立入り及び墓前での参拝を停止します。参拝においで頂いた方は、この場所から御遥拝ください。 By 宮内庁」とな。

なんてこった…… にしても令和元年のがけ崩れがまだ修復できてないって一体どういうこと? たぶん直す気がないのかも、と勘繰ってしまったり。

ということで、ここから住宅街を横切って浄妙寺へと向かいました。

 

鎌倉五山の第五位『浄妙寺』

長い道のりを経て兎にも角にも浄妙寺へ到着。先ほどパラパラ降っていた雨も止んだようです。良かったー

御朱印は拝観口でいただけました。直書きしていただけるとのことでしたので、参拝が終わったら受け取って欲しいとのこと。番号札をいただき、それでは参拝いたしますか。

浄妙寺の参道。ここも人が少なくこんな感じです。道の両側の庭園はしっかりと手入れされております。

山門側はこんな。雲間に青空が少しずつ見えはじめてきたかな? 江ノ島の夕日をみたいんで晴れてくれないと困るんですよぉ。

 

浄妙寺の本堂

参道の突き当たりにあるのが本堂。お、誰もいないと思ったらワンちゃんが先客でいらっしゃいました。可愛いトイプードルちゃんの記念撮影中でした。

ワンちゃんの邪魔をしないように本堂へ。厳かな雰囲気が漂います。こちらの浄妙寺は元々は真言宗のお寺さんだったようですが、建長寺を開山した蘭渓道隆の弟子である月峯了然が住職となった際に臨済宗の禅刹に改められたようです。

 

御休処『喜泉庵』

本殿の隣には喜泉庵という建物があります。こちらでは抹茶とお茶菓子がいただけるようですね。お時間がある方はこちらで休憩するのも良いでしょう。

で、浄妙寺はここから奥まで結構広い。階段を上がった先に石窯ガーデンテラスがあるようなのでそこまで行ってみましょう。

 

浄妙寺の境内にある『石窯ガーデンテラス』

なんと浄妙寺の奥にはオシャレな石窯ガーデンテラスがありました! しかもこちらの建物から結構お客さんが出てきてビックリ。どうやらランチで3000円弱程度のかなり良いお値段なのですが、パンは手作りのようなので美味しいとの口コミがありました。

こちらのテラスからは金沢街道を見渡しながら美味しいパンをいただけるということで、時間があったらこちらで休憩したいですねー。次の報国寺が閉門するまでに訪れなくちゃならなく、ちょっと時間が推してきてるのでここで食べずに先を急ぐことにしました。決してお金がどうこうってわけじゃないですよ!

石窯ガーデンテラスの近くに桜が咲いていました。奥にみえるオレンジ色の建物が石窯ガーデンテラスですね。早咲きの桜が綺麗です。

 

浄妙寺内の『鎌足稲荷神社』

浄妙寺の東の方は民家があるんですが、そこをさらに進んだ先にある階段をあがったところにひっそりと稲荷神社がありました。ここは大化の改新で有名な藤原鎌足が夢のお告げに従って鎌槍を埋めた場所といわれているようです。

 

以上で浄妙寺巡りは終わりです。鎌倉五山だけあって普通のお寺さんよりは広いんですが、やっぱり建長寺や円覚寺に比べると若干小規模。抹茶やパンをいただかなければ15分もかからないと思います。

次回は竹やぶで有名な報国寺へ。

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