シドニーオペラハウスの内部へ! 建築家ヨーン・ウツソンの悲劇

シドニー記事6つめにして、ようやくオペラハウスの紹介。空港から市内への交通紹介だったり、ハイドパークだったり、ロイヤル植物園だったりと…… ずいぶん遠回りをしたものだ。

この建造物に関しては語ることが多いのですが、冒頭で長々文章を書かれても読む側としては退屈してしまうので、写真を入れながら少しずつ説明できればなと。

 

シドニーオペラハウスの場所(Location of Sydney Opera House

シドニーオペラハウスは、ポート・ジャクソン湾に突き出たベネロング・ポイントの突端に位置する世界文化遺産です。最寄駅はサーキュラー・キー(Circular Quay)。オペラハウスのあるベネロング・ポイントとハーバーブリッジのかかるザ・ロックスの間に位置する主要駅ですね。

 

オペラハウス観光スタート

ツアーで最初に訪れるのがこのエントランス。ここで内部探索開始前にオペラハウスの歴史ビデオをみることになります。今回参加したのは日本語ツアーなので音声も当然日本語。英語が苦手でも安心して参加できます。

ここにバーみたいなのがあるんだけど、ツアーでしか参加できないのに誰が使うんだろね? って思ったけど、そもそもオペラハウスってコンサートホールとかのために作られてるんだから、コンサートイベントのタイミングで営業するんだろうね。

エントランスを別角度から。はじめの写真に写ってた丸っこいテーブルは立食用ですね。

我々日本グループがオペラハウス歴史ビデオを視聴完了後、後から現れたのがこの大所帯。シドニーでよく見るあの国の方々です。もうお分かりですね? そう、中国人です 😀 

ちなみにこの中国人グループは20~30人くらいの構成で、しかもそれが2グループ! つまり50人前後ということですね 😯  に対して我ら日本人グループはたったの3名という(笑)

 

ユネスコ世界文化遺産

ここら辺でオペラハウスの紹介を。オペラハウスはユネスコの世界文化遺産に登録されていて、その中でも建造物では最も新しいもの(2019年時点)。

で、これを建築したのがデンマークの建築家ヨーン・ウツソン。当時は無名建築家だったウツソンがコンペで優勝し、この貝殻型建造物の建築計画がはじまったとか。

でも、図面まで詳細に設計されたデザインではなかったため、実際に建築する際にどうやって作るんだろうか? と散々悩んだらしい。

その結果、工事期間そして費用が当初よりも莫大に増加し、一時完成が危ぶまれたんです。

建物の奥へ。オペラハウスの天井をみると、普通の建物とは大きく違う点があります。分かりますでしょうか?

そう、柱がないんです。これも世界遺産に選ばれた理由のひとつ。当初は天井を同形の放物線状の屋根を組み合わせて作るつもりだったんですが、それだと不可能なことが分かったことで建築が難航したとか。考えた末に、半径の異なる扇形を組み合わせた現在の形を思いついたとか。

そのような建築技術によって「人類の創造的才能を表現する傑作」の世界遺産登録基準をクリアし、2007年に世界文化遺産となりました。

 

奥へ奥へ

残念ながらノンバリアフリー。階段を上って下ってを繰り返して進みます。

階段の途中から見えたハーバーブリッジ。よく見ると、橋の一番高い場所に旗があるね。

サーキュラーキー方面。この風景はお金を払ってツアーに参加したものにしか味わえないリッチなもの 😮 

もう一枚。少し高い場所から見下ろす感じですね。

この後、コンサートホールを見学してまいりました。中では交響楽団が練習中で、残念ながら撮影禁止。ホール内には世界最大級のパイプオルガンが設置されていて、そのパイプの数はなんと1万以上! それにしてもよく響くホールでした。

ツアーガイドさんが床の説明をしてくれた。

オペラハウスの床はこんな感じで一枚一枚ネジでとめられていて簡単に張り替えられるようになってるらしい。つまり修復が簡単だということ。よく考えられていますねー

最奥に到着~。コンサートの際にはここがバーに変わるんだそうで。エントランスにあった丸テーブルもあるしね。

シドニーオペラハウスは3つの建物から構成されていて、今ツアーで回っているこの「コンサートホール」が一番デカい。

 

オペラハウスの構成

マップに示してみた。前回の記事で使った画像もあわせて表示。東から順にオペラホール、コンサートホール、レストラン。今いるのが黄色のコンサートホールの一番北側。オペラハウスは3つがこんな風に微妙にズレて配置されてるんです。

 

ポート・ジャクソン湾の眺望

コンサートホールから臨むハーバーブリッジ&豪華客船。

こちら側からはハーバーブリッジ。海上タクシーが走ってます。

前回の記事で歩いた裏側広場。やっぱり人が少ない 🙁 

この風景を独占できるのはここまでだった……

 

中国観光客の出現

現れたチャイニーズグループA!! 来るやいなや突然騒がしく。さすが人口大国 😯 

こちらはチャイニーズグループB! オペラハウスの壁を肌で感じておるようです。

 

建築家ウツソンさんの悲劇

これはオペラハウスの建築者ヨーン・ウツソンの銅像かな?

このウツソンさん、オペラハウスを考案したのは良かったんですが、先ほど説明したように建築が難航したため、当時のオーストラリア公共事業相デイヴィス・ヒューズ(Davis Hughes)と大喧嘩し、その後担当者から外されるという始末。怒ったウツソンは祖国デンマークに帰ってしまい、ウツソンの意志を引き継いだ者が完成させました。

オペラハウスの完成後、ウツソンに招待を出したらしいんですが、彼は二度とシドニーに来ることはなく、結局完成したオペラハウスの姿を見ることなく亡くなったんだという。なんとも切ない物語です 😥 

 

そして屋外へ

ようやくオペラハウスの外へ。シェル屋根を間近で見られるのはツアーの中でもこのタイミングのみ!

こーんな近くで撮ることができるんです!

この天井に施されている工夫は、雨水だけで屋根がきれいになるよう作られているらしい。張り替え床といい、これといい、色んなところに高度な技術が使われているのは圧巻の一言。

警備員(画面右の方にいる人ね)がちゃんと立っているのでツアー参加者以外はここに来られませーん

あの上の方に見える手摺があるところは登れるらしい。残念ながら一般人は行かれませんが。

オペラホールの中が少し見えるけど、この時はちょうど改装中で中が少しごちゃごちゃしてた。あ、よく見ると向こうの方にも警備員が見える。

中へ戻る前に最後にロイヤル植物園方面の写真。

 

ツアー終盤

エントランスに戻るとすでにツアー開始メンバーが。聞こえてきた言語はもちろん中国語。

30分のツアーでしたが、質問攻めにしていたら10分くらいオーバーしちゃった。それでも付き合ってくれたガイドさんに感謝。

夜にレストランの屋根にプロジェクションマッピングがされることも教えてもらった。あとは、このツアー参加者はその日の夜のコンサート券が10%だか20%オフになるという、最後にガイドさんに営業かけられてしまった。

 

さて、次回はサーキュラーキーを巡ってみましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Solve : *
10 + 12 =


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。