次は若山牧水記念館に寄ってみましょう。若山牧水は早稲田大学文学部出身の歌人で、北原白秋(当時は北原射水)、中林蘇水とならんで「早稲田の三水」と呼ばれていました。沼津の自然、特に千本松原、富士山に心を奪われ、晩年は沼津で過ごしたといわれています。
念のために地図添付。緑の星マークが港口公園の入口で、上図の赤いラインに沿って進みます。この赤いラインの道は「文学のみち」という名称がついているので、看板頼りに進んでも良いでしょう。もちろんこの文学のみちという名称は若山牧水にちなんでいるというのは言わずもがな。港口公園から海岸沿いの松林を進むこと5分ほどで左側に立派な屋敷が現れます。距離感としては港大橋から沼津港くらいですかね。
このときわ幼稚園だか保育園だかが見えたらもう少し。
バスで来た場合はここで降りることに。上にでかでかと「文学のみち」と書かれていますが、港口公園の入口あたりにもこの看板があります。何度も何度も同じことを書いてるような気がしますが、バスは頻繁に来るようなものではないので歩いてくるのがベターかな。
若山牧水記念館の入口。ちょっと立派な大きな屋敷なんだけど少し分かりづらい。というのも記念館の看板が茂みの中に埋もれてしまっていて。
近づいて上から覗き込むとやっとこさ読めるという。シッカリと沼津市若山牧水記念館って書かれてますね。ここの植物の手入れをした方が良いと思うなぁ。
門をくぐってから建物の入口まで結構あるみたい。沼津で、しかもこんなに駅から離れた場所にあるからそんなに土地代も高くないだろうけど。東京でこんだけ広い土地だったら凄い。
開館時間と休館日、観覧料の立て札。びゅうおと同様に沼津市が経営しているので観覧料は大人200円、子供100円という価格。年末年始(12月29日~1月3日)と月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日)が休みで、16:30に閉館してしまうみたい。見学には注意が必要ですね。
ここが入口。さてさて建物の中にレッツゴー。
建物に入るとこんな切り株が飾られてる。お、入口にアルコール消毒が。しっかりと消毒してから、いざ入館。
の前に。反対側を見てみたら富士山が世界文化遺産に登録されたことを祝うコーナー。この富士山ははじめは世界自然遺産で登録しようとしたんだけど、観光客が落としたゴミやらが問題になって却下されたんだって。その数年後に文化遺産として登録されたんだけど、うまくいけば日本はじめての複合遺産になったかもしれないのが非常に残念 😥
ラウンジ。書物がいくつか置かれているので若山牧水に興味がある方には時間潰しにはもってこいの場。椅子にもソファーにも座れますよー。
実はここは喫茶店としても使えちゃいます。沼津なので物価が安い。下手な喫茶店よりも落ち着いてるし、何よりも風情のある庭を眺めながらのお茶は気分が良いね。
展示室の入口はこんな感じ。写真撮影はOKって言われたんだけど、さすがに200円の入館料があるのにただでWeb上に載せちゃうわけにもいかず入口のみで勘弁してください。ここでは牧水の生い立ちから、実際に使っていた書斎の再現もされています。早稲田の三水の写真もしっかりと飾られてましたね。
さて、牧水記念館をあとにして千本浜に行こうとして記念館の駐車場をみてみたら遠くに猫が。我が物顔ですね 😛 あ、そういえば港口公園で猫を見れなかったけど、こっちで見れたので良しとしよう。なお、ここの駐車場は無料なのでレンタカー等で来る場合にも困ることはなさそう。
さて、若山牧水記念館を後にして、ここからさらに来た道を直進します。どんどん港口公園から離れて行きますが、実は沼津駅には近づいて行ってるんです。まぁ疲れたらバスを使ってもイイですしね。少し歩くと左手側の方に海岸に出られる道が開けてきます。そうしたらそちらに進んで海岸に向かう階段を上りきると。
千本浜到着! 魚釣りをしてる人が多いこと。画像の半島の先っちょは大瀬崎でしょうね。ここから降りて砂浜でゆっくり過ごすのも良いでしょう。夜になると満月が海を照らし、その波面に反射した光が駿河湾沖から浜辺に向かって続く幻想的な風景が見られることも。
先ほどの写真の逆方面には富士山と千本松原のコラボレーション。これが若山牧水の愛した風景とな。御用邸のときは松林がメインでしたが、こちらは駿河湾から愛鷹山まで遮るものが一切ないので解放感ある風景を見ることができます。ちなみに地元の学校だとここがマラソン大会のコースになったりします。私の通っていた高校のマラソン大会もここを真っ直ぐ5.5 km行った原というところを折り返してここまで帰ってくる11 kmの距離でした。
絶好の撮影ポイントはたぶんここ。遠くに見える山は愛鷹山でその向こうに富士山。夏は海水浴で賑わうのはもちろんのこと、花火大会も行われます。沼津の花火大会といえば狩野川の花火大会が有名なんだけど、この千本浜の花火大会も中々のもの。特に水上花火は千本浜花火大会の名物。沼津の花火大会は7月の末頃で、ここの花火大会はその約1か月後の8月末。遠くから来る方は残念ながら1回の沼津訪問で両方みることは難しいですが、ぜひ訪れていただきたいものです。
地元民の散歩コースなので人が結構多い。犬を連れて散歩してる人もいるしね。また、駐車場もあるんですが沼津港程ではないけれど、そこもそこそこいっぱい。とはいっても駐車スペースがないってことはほとんどないのでご安心を。
港口公園の方に歩いて戻ろうとしたら、ん? あれは何だ?
下半身……?? 何でこんなものが上げられているんだろう。
折角だし、取りあえず富士山をバックに記念撮影 😀
千本浜側からも若山牧水記念館に入れるらしい。知らんかった……
ひたすら沼津港を目指して歩くと道がこんなに狭くなってしまい。
お、なんか登れるので登ってみよう。
高台発見!
高台の上から撮影したマウント富士! 千本松原の向こう側に見える富士山。沼津市にはこんな感じで富士山を眺められるスポットが数多くありますねぇ。
びゅうおの方向を見てみると駿河湾が綺麗に見える。隠れ絶景スポットですな。
先ほどの高台と富士山のコラボ。
ようやく港口公園に到着。この上画像の右上の道を戻ってきました!
最後に沼津駅周辺と狩野川を紹介しましょうか。