渡航前日に具体的な訪問時間を含めた観光計画を立ててるときに思わぬハプニング。なんと、ニューヨークの観光スポットのほとんどがクリスマスには閉館とのこと! 再度、計画を見直しました。幸運にもエンパイアステートビルがクリスマスにも営業しているということなので最終日のクリスマスに回しました(これが後に残念な結果になるのですが……)。
10時間以上の飛行機の旅を終えてようやくニューヨークのジョン・エフ・ケネディ空港に到着。入国審査は込むので足早に飛行機を降りました。すると、予想通りの長蛇の列。しばらく待つと自分たちの番になったので家族全員で入国審査官のところに向かいました。
聞かれた質問は「何の目的できたの?」「以前にアメリカに来たことはある?」「それは何年前?」「あなたたちの関係は?」という非常にオーソドックスなもの。特に問題はなかったんだけれど、長蛇の列ができているにも関わらず入国審査官同士が笑いながら話していたのには多少怒りを覚えつつも、余計なことを言うと審査が厳しくなりそうだったので仕方がなく我慢しました。
空港からホテルまでの送迎サービスを頼んでおいたので、空港からホテルまでは非常にスムーズ。マイクロバスの運転手が気さくな方で会話をしながら向かいました。そこで3日間の計画を聞かれたので詳細に話すと、アドバイスをいただきました。初日にメトロポリタン美術館と自然史博物館の両方は回れないこと、自由の女神は混雑を避けるため朝一番に行くこと、など。ということで、初日はマンハッタン島の東をメインに回ることにして、はじめに国連本部、メトロポリタン美術館、アッパーイースト、五番街、ラジオシティ、トップオブザロックに行くことにしました。
雑談をしていると車が増えてきて、あたりを見渡すと高層ビル群だらけに! すでにマンハッタン島に入っていたようです。早速渋滞に巻き込まれ、クラクションの嵐。しかも前の車から運転手が降りて横の車に近寄って何やら口喧嘩をはじめました。ニューヨーカーは短気なんですね…… まぁそんなトラブルに巻き込まれながら、しばらく経って見えてきたのはよく見る風景。そう、タイムズスクエアです! 飛行機の中でミニオンズを見ていたのですが、映画のワンシーンをついに実際にみることができました!
凄い人の量です。中には自由の女神やミッキーマウス、ミニオンズのコスプレをした人も多数。そこで運転手さんが一言「タイムズスクエアで写真を撮ってると、変な格好をした奴らが勝手に入り込んできて金をせがんでくるから気をつけてくださいね」。なるほど、こいつらのことか(笑)。
タイムズスクエアを過ぎるとすぐにマリオット・マーキース・タイムズスクエアに到着。なんとタイムズスクエアから歩いて1分もかからない好立地。チェックイン後、だだっ広いホテルを歩き回って部屋に到着して荷物を置いたら早速観光準備。チェックインの案内をしてくれた現地のガイドさんがメトロカードなるものをくれました。どうやらプリペイド方式の地下鉄切符のようで、クレジットカードでチャージもできる模様。それをもってタイムズスクエアの地下鉄駅に向かいます。
ホテルを出てタイムズスクエアに着いたはいいけれど、地下鉄の入口が見つからない…… 仕方がないので待ち行く人に「Where is a station?」と聞いても誰も知らない。あそうか、subwayって聞かなきゃダメか、ってことで「Where is a subway?」って同じ人に再度質問すると「Oh, you mean a train station!」と、やっとこちらの思惑を理解してくれたようですぐに場所を教えてくれました 🙂
タイムズスクエアから国連に向かうには紫色の7番線に乗ってグランドセントラル駅で降りれば良いとのこと。しかし、タイムズスクエア中心部の地下鉄入口から紫路線までの距離の遠いこと…… しかも地下鉄で1駅の距離なので、あとから考えたら歩いた方が早かったです。グランドセントラル駅に到着して方角が分からんので街行く人に「How to get to the United Nation?」って聞くと「I don’t know, I think ask her is better.」と言われて指さされた方向をみてみると警官がいました! どうやらグランドセントラル駅から国連までは歩いて10分ほどかかるようで、ひたすら42番道を東に直進。2番街を超えて少し歩くと、ようやく見慣れた国連の建物が見えました。
入口っぽいところから中に入ろうとすると警備員に止められて、観光客の入口はここよりもっと北の47番通り付近だと言われました。42番グランドセントラル駅からここまで通ってきたのが42番通りなので5区画分も北上しなければならないのか。
で、到着すると早速行列が。最後尾に並んで待ってると変な中国人のばあさんに中国語で話されたりしたけれど10分ほどでセキュリティゲートに到着。パスポートを渡すと、リーダーを勝手に選出されてバッジを受け取りました。どうやら代表者だけが胸にバッジをつける決まりらしい。そんで空港と同じように荷物をセキュリティゲートに通して、ベルトを外して、セキュルティチェックをクリアするとやっと国連敷地内に入ることができました。
実はこの国連。アメリカであってアメリカではないのです! 敷地内には治外法権が適用されるらしい。だからパスポート必要なのかなぁ。
敷地に入ってすぐに見えたのは平和の象徴の銃の像。銃の先っぽが結ばれているのは銃を撃たないような平和な世界にするとの国連の思想が端的に表されています。
さて、建物の中に入って少し進むと歴代国連事務総長の顔絵がズラリ! 初代トリグブ・リーから第8代潘基文(パン・ギムン)まで順番に並んでいます。ちなみに、元ポルトガル首相のアントニオ・グテーレス氏は2017年1月より国連事務総長就任のため、訪問時には写真がありませんでした。
国連内部で自由に出入りできるのは1階までです。中を見て回るにはツアーに参加しなければなりません(エレベーターに乗ろうとしたら職員じゃない人は乗れないよと言われてしまいました)。ツアーは多言語に対応していますが30分おき(時間帯によっては15分おき)に実施されているのは英語ツアーのみ。この日は残念ながら日本語のツアーは実施されていなかったので英語ツアーに参加。5分後のツアーはいっぱいだと言われたので仕方がなく20分後のツアーのチケットを購入してベンチに座って待ちました。料金は大人22ドル、13歳以上の学生と60歳以上のシニアが15ドル、5歳から12歳は13ドルでした。ネット情報によれば8ドルとか10ドルとか言われているサイトも多いのですが2016年12月現在は大人22ドルです。日々値上がってますね。
シニアの対象は60歳以上でしたので母だけ割引を受けることができました。チケット購入の際に、シニア1枚、大人2枚と言ったのですが、特に年齢確認を求められることもなく自己申告制でした。まぁ、国連の中で嘘をつく人はいないと思われるので自己申告にしているんでしょうね…… 治外法権ですし。
ツアーは20人くらいの規模で1人の国連職員が付き添います。写真は自由に撮ることができますし、その場所その場所で撮影のための時間も取ってくれます。ツアーでは安全保障理事会会議場、経済社会理事会議場、信託統治理事会議場、総会議場を回りました。案内役の職員さんが面白い方で、時折ジョークを混ぜながら楽しく説明してくれました。ツアーは1時間ほどで終わりました。
次に向かったのはメトロポリタン美術館。国連から51丁目駅まで歩き、そこから86丁目駅まで地下鉄で移動しました。駅から美術館まではそこそこ遠く、道行く人に美術館の場所を尋ねながら向かいました。
到着後早速シティパスの交換。パスと引き換えに入館証(ペラペラのシール)をもらい胸につけます。閉館まで時間が少ないので目的のものだけサラッとみてしまうつもり。
適当に美術館を回ったら迷った…… 長旅の疲れもあって親をベンチに休ませておいて見回っていたのだけれど、いざ戻ろうとしてどこだか分からなくなるという事態に。数分歩き回って何とか見つけることができましたが、別行動するときは部屋番号を覚えておいた方が良いと思います。
閉館時間間近になってくると各ギャラリーの入口に警備員が配置され、再入場ができなくなりました。1時間ほどの滞在でしたが、まぁ美術品はそんなに興味もなかったため一応満足。そして疲れはピークに達し、今日はもうホテルに戻ろうという話になりました。帰りは五番街を歩くつもりでしたが結局地下鉄で直接タイムズスクエアに向かいました。