四時間半もあるのでロス村を隅から隅まで行き尽くしましょう。ということで今回はロス女性囚人刑務所です。女性工場(Female Factory)とは名ばかりの実際は女性囚人刑務所。その昔、まだオーストラリアがイギリスの植民地だったころに、タスマニアは囚人の流刑地とされていたようで、その中でもこのロス村は女性囚人が送られてくる場所だったとか。
今でも残る刑務所は無料で観覧することができます。さて、キャリーバッグを引きずってズルズルと……
ロス村のマップ
女性囚人刑務所はロス市役所のあるフォーコーナーズをひたすら東に向かったところにあります。Bridge StreetからBeaufront Road沿いに歩いて右側に見えます。ロス統一教会の裏道から行ける近道があるんですが、それは次回の記事にでも紹介します。目の前に駐車場があるのでレンタカーの人はまったく困りませんね。
ロス女性工場へ
ロス村のパン屋から再びバス停留所の方まで戻り、このフォーコーナーズを左折。
この看板がみえたら右側へ。ROSS FEMALE FACTORY SITEって書かれてるから標識通りにいくのみ!
途中面白い人形があった。カラス除け??
線路の横を通りまーす。ちなみにここを鉄道が通ってるのを一度もみなかった。一応ここに来る前にホバートから電車で来られるかどうか調べたんだけど、1970年代に経済的な理由から鉄道は廃止されたらしく。未だに線路は壊されもせず残ってるんですねぇ……
ロス女性工場に到着
しばらく歩くと右側に広い敷地がド―――――ン!! ここがロス女性囚人刑務所ですね。なんか予想してたのよりも広大かつ人気が全くない。
ザ・大自然タスマニア。東京では中々見られない風景。あちらの建物が博物館になってるらしいですよ。
ゲートは必ず閉じなさいとの但し書き。別に敷地内の広場に動物を飼っているわけでもなしどうしてだろう 😕
入口には誰もいない。あるのはゲートとこの貼紙だけ。営業時間は9:00~17:00。その時間だけ管理人さんが来て鍵をかけたり閉めたりするんですかね? ま、とりあえず中に入ってみましょうか~
ロス女性囚人刑務所を見学
奥へと続く道。向こう側の広場へと続く扉は開かれている。
部屋に入ってみた。その昔女性囚人が働いていた部屋だろうか。
このロス女性囚人刑務所では、罪を犯した女性囚人およびその子供たちが暮らしていたらしい。タスマニアは羊毛が盛んなので、縫物をメインの仕事として、洗濯や掃除、その他雑用などを強いられていたようです。
これが当時の間取り。教会や看護施設、仕事場などが配置されてる。未だに用途が分からない部屋とかもあるそうな。当時の記録は断片的にしか残っていないんでしょうね。
別の部屋。主にイギリスに関する記録が紹介されている部屋。
スタッフの責務?? 当時ここに居た医師Dr. Irvineが1884年に記したものらしく。さすがにここでこの何ページもある記録を読む気にはなれず。ハイ、次の部屋行こ!!
このボンネットは囚人女性そして子供の証だったみたい。これは北アイルランドに住んでいたLaura McClellandって人が作ったものらしく。
こちらは囚人たちの食生活を記したもの。ものすごく質素な生活を強いられていたことが分かる。
建物にはビジターズブックがあった。意外と訪れてる人多いんだね。とりあえず私も記入してみたよ 🙂
ロス女性囚人刑務所の広場
裏口から外へ。陰鬱な空気から一気に解放された感じ!
なんか外から入れる部屋があった。当時の囚人部屋かな?
ここなんて岩壁やん…… 冬とかめっちゃ寒そう 😥
裏の広場から見た建物。なんか昔の残酷な実情を知ってからこうやってみると、なんか感慨深い。
それにしても広大な大自然。昔ここで働いていた人たちはどんな気持ちでこの風景を見ていたんだろう。
さて、ここの観光はここまで! 次回はロス墓地の方に向かってみましょう!