カザン・クレムリンからバウマン通りを下って南下します。このバウマン通りというのはたくさんのショッピングが立ち並ぶ、カザンでもっとも賑やかなメインストリートです。バウマンとは、1873年-1905年を生涯としたニコライ・バウマンというカザンの革命家の名に因みます。なお、本記事では「バウマン」と表記しておりますが「バウマナ」の方が発音的には正しい。ロシア語の文法が関係していて表記が異なっているわけですがーー ホテルがツガンアルブム総合娯楽施設近辺なのでそこまで徒歩にて。
カザン・クレムリンの門を出てからすぐに左に曲がって初めの通りがバウマン通り。まぁ人が多いのですぐに分かるでしょう。
バウマン通り沿いのクレムリョフスカヤ駅からクレムリンを見た図。丁度夕焼けで非常に綺麗な情景。ここがバウマン通りの北端。さて、南に進んでいきましょう。
通りはこんな様子。人が多いのが分かるでしょうか。後方のやや左に見えるのがグランドホテル カザン。その右側に見える塔みたいなのがエピファニ教会。それぞれの詳細については後ほど。
バウマン通りの脇道。正面に見えるのはBarかな、食事も楽しめるけどメインはアルコール。結構騒がしかった。その横に「пятница」って名前の飲食店があったのが印象に深い。これは「金曜日」という意味で、やっぱり休日前に飲んだりする習慣は世界共通だってことを実感。
さてさて再びГлавная улица!! あ、これは日本語読みすると「グラーヴナヤ ウーリツァ」って読んで「メインストリート」って意味ね。Главнаяがメインって意味で、улицаが通り。文法的な話をすると、улицаってのがaで終わる女性名詞なのでглавныйっていう形容詞が女性名詞にかかる形に変化してГлавнаяになる。冒頭で少し触れましたが、バウマンがバウマナになるのも同じ理由。本来はバウマンなんだけどулицаが女性名詞なので最後の「ン」が「ナ」になるわけで……どうでもいいか。
正面に変なコスプレ発見したので近寄る前に……
バウマン通りの名物その1「カザン・キャット」。今丁度人がいないけど、この像の前にはいつも行列ができてる。これは繁殖の象徴らしく、この像のお腹を撫でると子宝に恵まれるとかなんとか。お土産屋さんにもこの猫像の置物が売ってるので欲しい方はどうぞ。
カザン名物その2「エカチェリーナ二世の車」。エカチェリーナ二世は知る人ぞ知るロシアの女帝。ドイツ出身でありながらロシアの女帝になった聡明なお方です。確か外国人でロシアのトップになった初めての人だったかな? サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館には彼女のコレクションがおさめられていますね。
話しを戻して。この馬車には乗ることができます。たぶんカザン・キャットよりは並ばない。子供が多いと行列ができるかも。なお、後ろにみえるのは「Museum of Illusions」っていう博物館。何かガラスの迷宮とかあるらしい。どでかい人形が何なのかは分からない。こうやってみるとロシア語しかないのが分かるでしょうか。町の中でもほとんど英語が通じないので簡単なロシア語くらいは学んでから来た方が良いかもしれません。
そして先ほどの着ぐるみマン。正体はスパイダーマンでしたか。目が合うと近寄ってきたので早々に退散 😡
今度は得体のしれないロボット2人組。このキャラがなんなのか分からないけど、地元では有名なのでしょう。スパイダーマンとは違って近寄ってこなかったのでじっくりと観察いたしました。
今度はミッキーマウス。てかこういうの多くない? ? 他のマスコットとは違って愛されていました。手に変なビラ持ってるけど、あれを配るのが目的なんだろうな。
ん? 何やら変な人だかりが。動画を撮ってる人もちらほら。
路上ライブでした。子供にも大人にも人気ですね。両サイドの方々はスマホで撮影中。ちょっと話はズレるけど、画像に見える「сувенир」ではじまる単語をかかげているのはお土産屋さん。左のと正面のとで少し単語が違うのは先ほど話した文法によるもの。あとに続く名詞の性別によって変わるのね。сувенирって並びだけ覚えておけば良いかと。
ライブだけじゃなくてこういうクラシックっぽいのもやってる。真ん中の男性、無表情過ぎないか?
軍隊のコスプレをしたライブも。場所は良いのに人はあんまりいないのはまだ始まっていないからだろうか。やっぱりロシアって軍隊人気なんやね。
記事が長くなってきたので今回はここまで。次回はエピファニ教会とかがメインになるかな。