鎌倉五山の第一位『建長寺』へ 臨済宗建長寺派の大本山

明月院から雨の中徒歩10分ほど歩いた距離にあるのが建長寺。鎌倉のお寺の中でももっとも有名な寺院がこの建長寺かもしれません。

鎌倉の中にはこの建長寺派の寺院が多く、前回の明月院や同鎌倉五山の浄妙寺、竹の庭で有名な報国寺も建長寺派に属します。

 

徒歩マップ『明月院から建長寺へ』

明月院から建長寺に至るには、一度線路沿いの道に戻ってそのまま南下。途中で線路はそれていってしまいますが、大通りをしばらく歩くと左側に大きく建長寺と書かれた石碑が見つかります。

マップをみると明月院から裏道を通って建長寺の裏門に至る道も見えると思いますが、こちらはハイキングコースとなっているのでそれなりの靴を準備しないと少しツラいとのこと。通常の観光客は素直に普通の道で行くと良いです。

で、鎌倉五山の第一位とされているだけあって敷地も非常に広い。山門から奥の半僧坊までは徒歩15分ほど。建長寺をすべて回るとすると1時間程度は考えておくと良いでしょう。私は雨が強くなってきたので今回半僧坊は泣く泣くあきらめました 😥 

 

建長寺の天下門から総門を抜けて

大通り沿いを歩くとこのような建長寺と書かれた石碑が見えます。隣接しているのが鎌倉学園。神奈川県内でも屈指の名門の中高一貫の男子校です。もともとは建長寺の支援を受けて設立されたのだとか。今でも学園の理事には建長寺の関係者が名前を連ねているらしい。

ちなみにこちらは山門ではなく天下門。円覚寺もそうでしたが山門は仏殿の近くにあります。

臨済宗五山第一と大きく書かれています。その隣には大河ドラマの旗。この鎌倉では至る所に鎌倉殿の13人の旗をみることができます。桜も少しですが開花していました。まだ満開とはいかないのが少々残念ですね。

。天下門を抜けると建長寺の駐車場。こちらは有料となっています。ちなみに鎌倉や江ノ島は車で来ない方が良いかと思います。駐車場でお金がかかるとかではなく道路が混雑するので。特に鶴岡八幡宮周辺や鎌倉から江ノ島に至る道は渋滞だらけです。

総門。まだ山門にはたどり着きません。こちらで拝観料を支払います。御朱印は拝観料を払う窓口の隣でいただけます。手書きの御朱印ではなく書置きの御朱印をいただきました。

 

建長寺の三門とその周辺

総門の先に山門がありました。この建長寺では山門ではなく三門と呼ぶらしいです。「三解脱門」の略だとかなんとか。確か芝公園にある増上寺も「三解脱門」だったような。

境内の桜はところどころ花開いていました。三門に向かって左の桜は咲いていたが、右の桜はまだ蕾でした。桜に彩られる三門が見られたのは良かった。訪れるのが少し早かったら何も咲いていなかったわけですから。

三門に向かって右側にあるのが嵩山門。修行道場によってこれより先は一般客は立ち入れません。

嵩山門の近くには鐘楼があり、その向こうには妙高院があります。建長寺内にはいくつか〇〇院のような建物があるのですが、中には菩薩像が安置されているようです。菩薩像って写真撮影するのってどうなの?ってこともあり中々カメラが趣味の自分には厳しい。

基本的に外観や内観のみしか紹介しませんので菩薩像をご覧になりたい方はぜひ現地に足を運んでください。

 

半僧坊へ至る道

仏殿や庭園の前に半僧坊の方面へ。雨がだんだんと強くなってきたので行かれるところまで行ってみましょう。写真の左側の道を進んだ奥が正統院。半僧坊は左の道を進みます。

少し歩くと車も通れそうな通りに出ます。竹の間を縫うように進みます。

少林寺の初祖である達磨円覚大師の像。隣にはこの像の協賛者の名前がずらり。

半僧坊まではまだまだ遠いようで…… しかも遠くの方に階段が見えるし……

雨が強くなってきたのでここら辺で来た道を戻ることにしました。また、次回鎌倉に来た時にでも半僧坊は楽しみに取っておくことにします。

拝観口の人曰はく、半僧坊付近まで登ると晴れた日は富士山も見えるのでおススメとのこと。本日は雨のため見えるはずもないので、そういう意味ではこれ以上進む気力は失せてしまいました~

 

建長寺の仏殿

建長寺の仏殿まで戻ってきました。平日のためか、本日の大雨予報のためか、非常に拝観客は少ない。おそらくこんなに閑散としている建長寺は中々お目にかかれないのではないでしょうか。

仏殿の中には菩薩像がいらっしゃいました。拝観されたい方はぜひご自分の足で建長寺へ!

 

唐門の向こう方丈へ

仏殿の奥に金色に輝く唐門があります。この門を通り抜けることはかないませんが、右隣の道から中に入ることができます。

こちらが庭園、方丈の拝観入口。ここで靴を脱ぐのですが、どうやら靴の紛失が多いらしい。特に女性のブーツの盗難が多いという張り紙がありました。お寺さんの中で何という無礼な行為でしょう。

唐門の内側。こちらもシッカリと手入れされております。

建長寺の庭園。おそらく建長寺の中でもっとも写真映えするポイント。雨だったのですが、池にポツポツと波紋をつくる雨粒には、それはそれで趣がありました。

美しい日本庭園。晴れ空ではないですが曇り空はそれはそれで雰囲気を出してくれていますねー。

庭園の一部にだけ桜が開花しておりました。紅葉の季節にはおそらく綺麗な赤色が庭園を彩るのでしょうか。

半僧坊まで行けなかったのが心残りでありましたがこの綺麗な風景を写真におさめられただけで満足です。また時期を改めて再訪したいと思います。

 

以上で建長寺の拝観了。この次は鶴岡八幡宮に行きたかったのですが、雨が強くなってきたので藤沢のホテルに戻ろうかと。とはいえ、ただ戻るのも面白くないので西鎌倉にある龍口明神社に立ち寄ってから帰りたいと思います。

あじさい寺の別名もある『明月院』 インスタ映えする悟りの窓は必ず見るべし

北鎌倉駅を降りて円覚寺の後は踏切を渡った先にある東慶寺に向かおうとしたのですが、空は先ほどよりもかなりどんよりとした雲行きの怪しい雰囲気となり。これはヤバいと察して急遽次の目的地を隣の明月院へと変更。結果的にこの判断は正しいことだと分かるのですが、それは後半の記事にて明らかになるでしょう。

 

徒歩マップ『円覚寺から明月院へ』

円覚寺から明月院へは上図の通り。線路沿いに下って左折するだけですし、標識も用意されているので迷うことはないかと。早歩きで5分ほど、普通に歩いても10分はかからない距離です。

今回3月に訪れたのですが、実はこの明月院は5月下旬から7月上旬がおススメ。といいますのも、明月院は別名をあじさい寺といわれるほどに紫陽花が名物なんです。

オフシーズンに訪れたこともあって境内は空いていたので良かったといえば良かったですけどね。

 

明月院への道

道なりに進むと途中で「明月院」の石碑が見えます。が、ここからお寺はもう少し歩いた先にあります。

こちらが明月院の入口。先ほどの石碑よりも年季の入った石碑が出迎えてくれます。てかSECOMが気になりました 🙂 

拝観口の前の茶々橋にあったもの。まだ傘をさすほどではないですが雨が気持ち程度にパラパラ。ウサギとカメが合掌造りの下で雨宿り。

 

苔庭から桂橋を抜けて

拝観口を抜けてすぐの苔庭。名前通り中庭には苔がびっしり。奥に月笑軒という茶屋があってお菓子と抹茶をいただくことができるそうで。

苔庭の奥には、執権北条時宗の父親である北条時頼の公募所。鎌倉の寺院に入ってみると歴史上の人物の墓にいきなり遭遇するからびっくりします。

さて、苔庭に戻ってこの桂橋を渡って表参道へ。平日のためか円覚寺も人が少なかったのですが、この明月院はそれにも増して人が少なかった。紫陽花や紅葉の時期はかなりの人で溢れかえるようですが。

 

明月院の表参道 ~あじさいの道~

桂橋を超えると明月院の撮影スポットである表参道。奥には中門が佇みます。

この写真だと地味に見えなくもないですが、道の両脇にあるのは全て紫陽花。まだ蕾ですが、これが5月になると一斉に開花するようです。その紫陽花の色は「明月院ブルー」と呼ばれるとかなんとか。

中門からみた表参道。紫陽花がないので何とも地味です 🙂  まぁこれはこれで趣があるので良しとしますか。

 

本堂周辺を散策

ウサギ共和国🐇

明月院の「月」にちなんでかウサギが所々に見られます。そういえば、はじめの茶々橋にもウサギがいらっしゃいました。

この広場は今は閑散としておりますが時季になれば子供たちの遊び場になることでしょう。

六地蔵様。我々人間の6つの苦しみを救ってくださる六種の地蔵様とのこと。

開山堂。明月院を開山したといわれる密室守厳(みっしつしゅごん)を祭ったお堂。

ここまでで大体お寺を回りきったことになります。奥の庭園も一般公開されてはいるんですが6月の花菖蒲の時期と紅葉の時期のみの限定公開らしい。その時期に訪れることができた人はラッキーですね。

 

明月院の本堂 ~悟りの窓はインスタ映え間違いなし!~

明月院のお堂と、その前に広がる枯山水。綺麗ですねぇ。写真の右下の方にウサギさんの像があるのも確認できます。現地では気が付かなかったんですが、今見たらウサギさんが画角に入り込んでました 🙂 

御朱印はこのお堂の隣の建物でいただきます。ここはコロナ禍のために書置きの御朱印となっていました。頂戴しまして後日自宅にて御朱印帳に貼るなり、別途御朱印ファイルに閉じるなり。

お堂からみた枯山水庭園。ちょうどここら辺で雨が降り始めたので傘を用意。青空ではなかったのですが、これはこれで絵になりますね。明月院はあじさい寺という別名があるので、逆に雨の方がお寺の雰囲気に合っているともいえますねー…… こういう楽観的な考えで前向きに前向きに 😆 

明月院最大の撮影ポイント「悟りの窓」

これはインスタ映えしますね! 特に紅葉の時期なんかは窓の奥に紅葉が広がるんですよねぇ。3月でもこんなにキレイにみられるのだから秋頃はどんな風景になるのか楽しみです。ちなみにその時期は、この悟りの窓を撮るために10分以上待つこともあるようです。3月の平日だと誰もいないので撮り放題ですが 😆 

先ほど説明はしましたが、あの窓の奥の庭園には6月の花菖蒲の時期と紅葉の時期にだけ入ることが許されます。今回は残念ながらこれくらいしか回ることしかできませんでしたが、また時期を改めて再訪したいと思います。

 

これにて明月院巡りは完。次回は鎌倉五山の第一位:建長寺に伺います。

 

北鎌倉駅スタートの鎌倉観光! 鎌倉五山の第二位『円覚寺』へ

どこの駅で降りるかによって鎌倉観光のスタートは変わるかと思われます。鎌倉駅からなら鶴岡八幡宮とか、長谷駅なら長谷寺とか。今回は北鎌倉をスタートにしたので初めは円覚寺か東慶寺になるのかなと。

本当は鎌倉五山を順番に訪れたいところではあるんですが、そうなるとかなり効率の悪い回り方をすることになり、とてもじゃないですが2日間では無理。ということで円覚寺から。

 

徒歩マップ『北鎌倉駅から円覚寺へ』

徒歩マップを載せるまでもなく、北鎌倉駅を降りたらすぐ円覚寺に着きます。徒歩1分程度なのでわざわざ行き方を紹介するまでもない。せっかくなので北鎌倉駅周辺のお寺さん情報でも。

大船駅から横須賀線に乗って北鎌倉駅に来ると、円覚寺側ー-上マップでいうと右側に降りることになります。円覚寺に向かうには電車から降りたら電車の進む方向に進んで左側に進む。一方東慶寺に向かうには一度踏切を渡る必要があります。

マップを見ればわかるようにマップにあるお寺さん全てを回るのに効率が良いのは、円覚寺→東慶寺→浄智寺→明月院→建長寺。そこから鶴岡八幡宮へ向かうのも良いし、山道ハイキングに自信があれば建長寺の裏側から覚園寺や瑞泉寺に向かうこともできます。

本当はこのルートを進みたかったんですが、北鎌倉駅を降りたあたりから雲行きが怪しくなり、午後は大雨になるという予報のため、東慶寺と浄智寺は断念しました。ということで、円覚寺→明月院→建長寺と拝観してまいりました。本当は、鎌倉五山第四位の浄智寺は伺っておきたかったんですけどね 🙄 

 

鎌倉五山第二位 臨済宗 円覚寺派 大本山『円覚寺』の総門

円覚寺に着きますとまずは境内の案内図があります。マップをみると分かりますが円覚寺はかなり広い。鎌倉の有名なお寺さんは観光時間にかなりかかることを想定しておいた方が良いです。京都のお寺さんを回るようなイメージを持っていないと、当初の予定とは違って全然回れなかったということになり兼ねないので。

こちらが総門になります。はじめ山門かと思っていましたがこの円覚寺では総門の中に山門があり、その奥に仏殿が配置されているという。北条時宗の墓所があるのもこちらのお寺。元々、北条時宗が当時の中国(宋)より招いた無学祖元禅師によって円覚寺は開山されたようです。

今回は桜が開花する直前の3月に訪れましたが、紅葉の時期が特におススメのようです。

総門をくぐると入口がありますので拝観料を支払います。また、写真の右の建物が売店になっています。今回は御朱印帳をいただこうと思っていたため、この売店で御朱印帳を購入しました。いくつか種類がありましたが私は1500円の少し大きめのものを選びました。

御朱印は拝観料を支払ったすぐ奥の建物でいただけます。ここはコロナ禍にも関わらず手書きの御朱印をいただけました。時間がかかりますので、御朱印をいただく予定の方は、まず参拝前にお願いし、帰る時に受け取ると良いでしょう。

 

山門を抜けて仏殿へ

入口を抜けるとすぐに壮大な山門が登場。この日は空が完全に曇りだったのですが、晴れの日なら相当キレイな絵になりそうです。やはり先ほどの総門とは比較にならないくらい立派です。

山門の奥に仏殿が見えます。恐れ多くて山門をくぐることに抵抗がある方はこちらの脇道から入るのはどうでしょ。

仏殿へ至る道。ここも紅葉の時期はキレイに彩られるようです。

こちらが円覚寺の仏殿。荘厳のひと言。関東大震災で一度崩れてしまったものを再建したのが今の形のようです。

暁天坐禅はこちらで実施されるようです。後で紹介する居士林での坐禅会とは別物なんでしょうね。で、日曜説教会も行われるらしい。本日は金曜日なので残念ながら見ることはかなわず。

 

円覚寺の選仏場(せんぶつじょう)

仏殿に向かって左に進むと突き当りにあるのが選仏場。修行僧の坐禅道場ですね。中を拝観することもできましたが、なんとなく撮影しちゃダメな雰囲気もあったのでカメラは控えました。

 

十王堂(じゅうおうどう)(桂昌庵(けいしょうあん))

総門を過ぎてすぐ左側にあるのが十王堂ー-別名桂昌庵。以前、十王堂にあった十王像は今現在はこちら、円覚寺の塔頭のひとつである桂昌庵に移されているようです。

 

居士林(こじりん)(済蔭庵(さいいんあん))

居士とは禅の修行僧のこと。そしてこの居士林はその修行僧が坐禅を実施される場所らしい。土日にはこちらで坐禅会が実施されるようです。

 

妙香池(みょうこうち)

円覚寺の奥の方にある妙香池と呼ばれる円覚寺内の池。絵図に描かれた池を実際に再現したものらしい。円覚寺の中で風景図としては一番絵になる場所かもしれません。

こちらは奥の方から見た妙香池。平日で、午後は大雨予想なので人は少ない。おそらく休日はこんな感じじゃないと思われます。

 

舎利殿(しゃりでん)

妙香池のさらに奥にある舎利殿。坐禅道場のため一般観光客は立ち入り禁止。それにしても坐禅道場が多い。やはり修行僧の基本は坐禅ってことなのでしょうか。

 

佛日庵(ぶつにちあん)

舎利殿の隣にあるのが抹茶もいただくことのできる佛日庵。通常は拝観料が100円かかるのですが1/1~1/3までは無料で入れるとのこと。写経会はこちらで行われるようですが、今はコロナ禍のためか休止中。

こちらのベンチに座って抹茶をいただけます。お堂の中には仏像様がおられます。

 

白鹿洞(びゃくろくどう)

その昔、円覚寺の開祖である無学祖元禅師が説法をとくと、この洞の中から白鹿がたくさん現れて禅師の説法を聞いたという伝説があるとかなんとか。

 

円覚寺の最奥へ

佛日庵からさらに奥へと進みます。

正観世音が安置されておりました。そろそろ最奥です。

 

黄梅院(おうばいいん)

円覚寺の最奥に位置するのが五山文学の隆盛に貢献した夢窓疎石の塔所である黄梅院。大体徒歩で10分かからない程度。早足なら5分くらいで来られるかと思います。観光の参考までに。

 

方丈(ほうじょう)

少し道を戻ります。妙香池をさらに戻った左側が方丈と呼ばれる住職の居住地。ここに宗務本所があり、方丈庭園への行くことができます。

たくさんの石碑。ここは仏殿の裏側にあたります。

 

弁天堂(べんてんどう)

円覚寺拝観の最後は弁天堂へ。江ノ島弁財天を祭るお堂です。国宝の洪鐘(おおがね)もこの階段の上にあります。このお寺もそうなんですが、鎌倉を巡ると階段を上ることが多い。歩きやすい靴で行くことをお勧めします。

階段を上りきったところに弁天堂。長い階段を上り終えた達成感があります。

売店が併設されているのですが本日は休業。御朱印も受け付けてはいないようです。残念 😥 

本来であれば売店でお菓子をいただきながら眺められる風景。見ての通り椅子はすべて片付けられてしまっております。

弁天堂から。かなり高いところまで上ってきたと実感できますね。曇りじゃなく晴れだったらどんだけ素晴らしい景色が見られたことか。まぁこの曇りは曇りで趣があるんですけど。

こちらが国宝の洪鐘(おおがね)。北条時宗の子、貞時が国家安泰を願って寄贈したもの。これは関東で一番大きい洪鐘のようですよ。残念ながら鳴らすことはできませんが。

帰りに入口にて御朱印帳を頂戴しました。

 

円覚寺は以上。駆け足で10分程度で回れるかという当初の予定とは違ってかなり時間がかかりました。さすがは鎌倉五山。雲行きも怪しくなってきましたし、次の明月院に向かいたいと思います。

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台聖地を訪問 ~江ノ島・鎌倉エリア全体の紹介~

コロナウィルスという状況でしばらく旅行を控えていましたが、そろそろ近場から観光しようかと。ちょうどNHK大河ドラマで鎌倉殿の13人が放送していたため、電車で一本で行かれる鎌倉にでも行ってみようかと思い立ちました。

鎌倉殿の13人は北条義時を主役とした三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマです。もしこれから鎌倉を訪れようとしているなら、作品をみておくと楽しみ方が変わってくるのでお勧めですよ。

一般的に鎌倉と江ノ島をセットで観光することが多いと思うのですが、以前に江ノ島を訪れていたため今回は鎌倉に絞ろうかと。

 

江ノ島・鎌倉マップ(Area Map of Enoshima Island and Kamakura)

江ノ島と鎌倉の位置関係。JRの東海道線だと藤沢駅と大船駅が最寄りになります。

江ノ島に行く方法は、藤沢から江ノ電に乗って江ノ島駅で降りるか、小田急線に乗って片瀬江ノ島駅で降りるか、大船駅から湘南モノレールに乗って江ノ島で降りるか。

鎌倉に行く方法は、藤沢から江ノ電に乗って終点の鎌倉駅で降りるか、大船から横須賀線で鎌倉駅で降りるか。

以上が一般的かと思われます。まぁ今回の私のように北鎌倉で降りて鎌倉駅まで徒歩で行き、そこからバスで鎌倉山に行ってから徒歩で西鎌倉まで行って、そこからバスで藤沢駅へ戻る。みたいな方法もあるんですが、そこは後々記事にて紹介しようかと。

江ノ島と鎌倉付近は宿も高いところが多い。私は今回平日に伺ったため藤沢駅から徒歩で1、2分のスーパーホテルに宿泊しました。施設内には湯河原温泉の大浴場もあり、洗濯機/乾燥機もあり、ウェルカムドリンクのアルコール飲み放題サービスもあり、美味しい朝食もあるしで、非常におススメなホテルです。

 

 

もし休日に訪れるなら藤沢駅や大船駅はホテルが高騰するため、以下のような平塚あたりに宿泊すると安く泊まれるかと思います。

 

 

 

さて、江ノ島・鎌倉というと大きく4つのエリアに分けられるかと思います。

  • 江ノ島エリア
  • 北鎌倉エリア
  • 金沢街道エリア
  • 鎌倉駅周辺エリア

大体、ガイドブックとかだとジックリ回りたければ1日1エリア、サクッと回りたければ1日2エリアを目標にすると良いと紹介されています。今回は1泊2日の旅になったので実質的に1.5日間で江ノ島以外のエリアを回ることになったのでかなりハードな旅になりました 😉 

それも後の記事に任せるとして、まずは私が観光を開始した北鎌倉エリアを中心に紹介しましょう。

 

『鎌倉五山(The Five Great Rinzai Temples of Kamakura)』 ~鎌倉にある臨済宗の五大寺~

初日は北鎌倉駅で降りて、そこから円覚寺、明月院、東慶寺、浄智寺、建長寺を経て、鶴岡八幡宮をお参りした後で小町通を通って鎌倉駅に至るつもりでした。その目論見は見事につぶれるわけですが。

せっかくなので初めの観光地である円覚寺にちなんで鎌倉五山を紹介したいと思います。

室町時代に足利義満が南禅寺を頂点として、京都と鎌倉に臨済宗の寺院のうちの各5つを指して、それぞれ京都五山、鎌倉五山と定めました。

鎌倉五山は、第一位を建長寺、第二位を円覚寺、第三位を寿福寺、第四位を浄智寺、第五位を浄妙寺、と格付けされております。それぞれの位置関係はマップに示した通り。丸数字は順位をあらわしています。

見てわかる通り、鎌倉五山は鶴岡八幡宮を囲むように、北鎌倉エリアから鎌倉駅エリア、そして金沢街道エリアまでとかなり散らばっています。たかが5寺と侮ることなかれ。鎌倉には広いお寺が多い。特に建長寺は正門から最奥まで山道を歩いて15分ほどかかるため、その往復と寺院を回るだけで1時間くらいかかったりします。ジックリ観光する場合は、おそらく鎌倉五山だけを巡る旅をしただけで1日程度かかってしまうかと。

 

さて、記事も長くなってきたのでここまで。次回は鎌倉五山の第二位:円覚寺を紹介します。