ホバートに到着したその日に、リッチモンド(Richmond)とボノロング野生動物保護センター(Bonorong Wildlife Sanctuary)を回る1日ツアーを予約していたんですが、出発は午後なので午前はホバート市内をぐるぐる。朝早くシドニーを出発したおかげで、ホバート市内を観光する時間が作れたのは良し。
ホバート市内にはそんなに観光地は無くて、ホバート港、サラマンカマーケット、そして今回紹介するタスマニア博物館&美術館の3つくらいでしょうか。
『タスマニア博物館&美術館(Tasmanian Museum and Art Gallery)』の場所
タスマニア博物館&美術館(Museum and Art Gallery)ってところが目的地。入口は港側のDavey Streetではなく、それに直行して走るMarket Placeにあるので注意。実際、私は港側から向かってしまい、四分の一周巡ってエントランスに向かうことになってしまいました。まぁ、詳細は記事内にて。
で、マップの左下にある縮尺をみていただくと、いかにホバートが小さい町かお分かりになられるかと。サラマンカ・マーケットからタスマニア博物館&美術館まで歩いても300mくらいしかないっていう。
タスマニア博物館&美術館のエントランスへ
こちらが港側。観光客はこちらからは入れず、関係者専用入口です。この看板にあるように、矢印の通りに進みましょう。
Market Placeに差し掛かると「←Main Entrance」の看板が見えるので左折。
こちらがエントランス。予想よりも全然立派。無料って聞いてたからもっとショボい建物イメージしてたんだけど。実際に、中を観光すると分かるんだけど、綺麗だし、展示多いし、はっきり言って有料でも普通に観光客が来るクオリティ。ホバート凄い!
ゲートをくぐって敷地内に入ると謎の休憩スペース。奥にはカフェがあって、ご老人たちが優雅に過ごしておりました。
建物内へ。ここを観光するにあたっての注意点は荷物を全部ロッカーに預けなければならないこと。受付にて、バッグを備え付けのロッカーに入れるように指示される。ロッカーボックスの横に1豪ドルコインの投入口があったから有料かな~と思ってたら、なんとロック解除時にコインが戻ってくる仕組み。どこまでも親切な博物館&美術館。
あ、ここでハプニング。ロッカーにコインを入れようとしてもなぜかコインが入らず。よく見たら2豪ドルコインで、1豪ドルコインがなかった…… 困っていると隣のおじいさんが声をかけてくれて「1豪ドルコインじゃなきゃ無理じゃよ」と言って、私の2豪ドルコインを両替してくれました。そのじいさんは、そのコインを使ってロッカーに鍵がかかるのを見届けてから帰っていきました。
ここがオーストラリアの治安の良いところで、一般的な国だったら通りすがりの人との両替なんて絶対にNG。日本と変わらないくらい治安が良い。そして人も親切。非常に良い国なんだけど、物価が高いことだけが難点 🙁
タスマニア生息動物のレプリカがたくさん
カメラだけ肩にかけて観光開始。この広間を中心に一階と二階に展示室がある。ただし、この他にも別館があるのでかなり広い。タスマニアの歴史に興味がある人ならここだけで一日潰せるのではなかろうか?
個人的に楽しかったのがこの展示。動物レプリカルーム!
カンガルー! まだ実物見てない。この日のボノロングで見る予定の奴ね。小さいから実はカンガルーじゃなくてワラビーですかね?
ハリモグラとカモノハシ。いずれもオーストラリアの固有種。残念ながらボノロングでこやつらを見ることはできない。
これが大本命!!!!!!!! ウォンバット!!! このふさふさ感みてよ。メッチャ可愛い 😆
こいつを見るために今回タスマニアくんだりまで来たといっても過言ではない。ボノロングでも見られるんだけど、クレイドルマウンテンで野生のウォンバットに会えたらいいなぁ。
なんかたくさんいるけど、この中で一際目立ってるのが……
皆さんご存じ、タスマニアデビル! ウォンバットと競って大人気のタスマニア固有種ですねー。けど、私はウォンバットの方がお気に入りです。
タスマニア全般に渡る色んな展示物
私が動物好きなこともあって、レプリカルームに時間をかけてしまった。失敬。ここからは一気に紹介していきます。まずは標本系。タスマニア生息動物の骨格とか毛皮とかそんなのがズラリ。奥の方ではそれらに関する上映もしてました。
工作系のものを展示されてた。タスマニアの工業技術的な?
ここは入館無料だけど寄付は募っています。個人的に寄付したい方はこちらへ。一応10豪ドルくらいは欲しいらしい。日本円にして1,000円もしないので、これだけの展示物見られるんだから寄付しても良さげ。ここら辺の制度は大英博物館とかも同じだよね。
これは面白い集金手法。この黄色のところに上からコインを投げ入れるとグルグル回りながら落ちていって、下の箱の特定の場所に入るかどうかを楽しむゲーム。結構人気で、子供たちが大量に1豪ドルコインを投げ入れていました。こういう発想は秀逸。
色んな硬貨
色んな紙幣。こういうのは地元民は楽しめそうな。これまでの日本銀行券の一覧展示とかあったら楽しめそうだしね。
南極エリア
南極エリア。なぜ南極かというと、ここタスマニアが南極に近いからだろう。涼しくて極地方に近いってことが実感できないんだけど、よくよく考えたらここって極地方に近いんですよね~
航海の歴史を感じさせてくれるような展示
スゲー皇帝ペンギンの数(笑)
身を寄せ合って寒さから自分たちの身を守ってる皇帝ペンギンたち。
南極にいる生き物たち。自分もいつか南極に行ってみたいな~
タスマニア美術館
二階から広間に出た。下からじゃ分からなかったけど、真ん中のオブジェクトって階段をイメージしてたのね。
彫刻と絵画があるタスマニア美術館。やっぱり展示スペースは博物館より大分狭い。うーん、個人的には博物館の方が楽しいかな 🙂
タスマニア博物館&美術館別館へ
ここで展示が終わりかと思いきや、順路に沿って歩くと別の建物に。
お出迎えはウォンバットゥ!!!
上からウォンバット!
他にもたくさん。本館の方のレプリカよりも数が多い。
タスマニアデビルのスゴイ牙。この顔がデビルと言われる所以なんだとか。
タスマニアの先住民
別館の二階はタスマニアの先住民たちの物語。
この古い感じが雰囲気出してて良い。難しそうなタスマニアの歴史が壁にずらずらと書かれております。
羊を前ボケさせておくの動物を撮ってみた 😎
テントを使った演出。音声に合わせてこの影が動きながらタスマニアの生活を伝えている…… らしい。詳細は知らん。
大昔の生活はここまで。
Welcome to Tasmania!! ……こういうのは博物館エントランス付近で言われるもんじゃないんですかね?
タスマニアでの昔の生活を表した展示スペースっぽい。
ここで別館も終わり。かなり端折ってるので、実際はもっと展示多い。この別館も三階建てだったし。
これにてタスマニア博物館&美術館観光は終了です。最後に面白いものがあった。それがこの「衆妙之門」。日本の四字熟語で、すべてのものが生れ出るとされる門のことですね。この博物館から現在のタスマニアが生れ出てきたということを言いたかったのかもしれません。
次回はサラマンカ・マーケットにでも。