源氏物語「宇治十帖」を巡る街道 ~「光る君へ」&「響け!ユーフォニアム」の聖地を巡る~

朝霧橋を後にして、今回は宇治神社からさわらびの道を通って宇治上神社へと向かうルート。源氏物語の最後を締める宇治十帖のゆかりの地を巡っていきます。

 

徒歩ルート『宇治神社~宇治上神社へ』

宇治神社から宇治上神社は非常に近いのでまとめて観光するのが楽です。宇治神社の裏手の方から宇治上神社への近道があるのでそちらを通るのが良いでしょう。途中の「さわらびの道」とは別名「源氏物語散策の道」ととも呼ばれ、宇治神社、宇治上神社を経て、源氏物語ミュージアムといった宇治観光地を巡れるルートとして親しまれております。

 

うさぎ神社として有名な宇治神社

朝霧橋から宇治神社へ向かうとはじめにみられる鳥居。予想よりかなりこじんまりしているイメージ

御朱印は4種類。①と②の御朱印をいただきました。やっぱり直接御朱印帳に書いてもらえた方がいいのと、あとはうさぎの御朱印はぜひともいただきたかったので。

ちなみに雨日にも関わらず御朱印列ができていました。普段はもっと並ぶと思いますのでそれなりに観光時間を確保しておくと良いかと思います。

こちらは桐原殿という名前の拝殿。奥の鳥居をくぐって本殿へ向かいます。

本殿の鳥居。小さい神社ですが有名な神社なので観光客が多く、誰もいないタイミングで写真を撮るのが難しかった。

国の重要文化財に指定されている本殿。鎌倉時代の初期の建てられたものらしい。中には菟道稚郎子命の木造神像があるようです。

念のために正面からも。二礼二拍手一礼をして本殿をあとにします。

境内の提灯にはウサギさんの絵が描かれていました🐇

裏口の付近にたくさん配置されていた祠。これにて宇治神社から退出させていただきます。

 

さわらびの道

この道を通って宇治上神社へ向かいます。ちなみにこのさわらびの道とは、源氏物語宇治十帖のうちの巻名である「早蕨」にちなんでいます。

一本道なので道なりに進みます。

早蕨の説明の看板がありました。このようにさわらびの道には源氏物語ゆかりの案内がいくつか配置されております。

 

次回は宇治上神社です。

“井川用水機場”から”あじろぎの道”を抜けて”朝霧橋”へ ~「光る君へ」&「響け!ユーフォニアム」の聖地を巡る~

宇治観光センターを出て少し北上すると宇治川沿いに井川用水機場に着きます。ここをGoogleマップでみてみると『久美子ベンチ』と書かれているのが面白い。久美子というのはアニメ「響け!ユーフォニアム」の主人公の名前なのですが、そのキャラクター名がGoogleマップの名所として登録されているのははじめてみましたね。

 

徒歩マップ『井川用水機場~あじろぎの道~朝霧橋』

今回の徒歩ルートは上記の通り。移動距離としては短いのですが、非常に見どころが多くなっています。平等院鳳凰堂目的で宇治市を訪れる方が多いと思いますが、ぜひこの道は辿ってもらいたいと思います。

 

久美子ベンチのある井川用水機場

用水機場とは、河川から必要な農業用水を取水し、機械的な動力で揚水し、水頭を確保することを目的として設置された施設のことです。今この井川用水機場が動いているのかどうかは分かりませんが、少なくとも地元の役に立っていたのではと思います。

写真に写っているのが久美子ベンチ。宇治川沿いに配置されていて、晴れている日であれば、ここに座って宇治川の流れを眺めて宇治の自然を感じても良かったかと思います。奥に見えるベージュの建物が用水機場でしょうかね。

この用水機場近くには他にもベンチもあります。こちらのベンチからの景色もステキ

井川用水機場を少し引いた構図。晴れていればゆっくりしていたかったー

こちらは井川用水機場から少し北上した橘橋の近く。たくさんのベンチがありますね。雨なので誰も座っておりませんが。

 

あじろぎの道

あじろぎの道は、平等院鳳凰堂と宇治川の間の散歩道の名称。その昔、宇治川で網代漁をしていたことが由来とかなんとか。この分かれ道を右に進むと宇治観光センター、左に進むと宇治川沿いに進むことになります。さて、左に行きましょう。

このあじろぎの道は宇治っぽい雰囲気を楽しむのにおススメです。このような昔を感じられる建物が連なっているので。

屋形船っぽいのも停泊していました。時期ではないからか営業しているようには見えませんでしたが。

あじろぎの道にはレストランやショップが立ち並びます。晴れであれば賑わっていたのでしょう。

 

六歌仙が由来の『喜撰橋』

喜撰橋に向かっていると鳥さんを発見!

広角レンズしか持ってきていなかったのですが、ここまで近寄っても逃げなかった。おそらく人馴れしているのでしょう。

で、こちらが喜撰橋。名前の由来は六歌仙の1人である喜撰法師のようですね。この橋は宇治川が増水すると渡れなくなるようですが、本日は雨が降っているにも関わらず渡れたので良かった

喜撰橋からの風景。趣があって良し。

 

喜撰橋から朝霧橋へ

喜撰橋を渡り終えてすぐ目の前に見えるのが浮島十三重塔。高さが15mもあり日本最大の石塔のようです。

宇治川の鵜飼場。うみうのウッティーというマスコットキャラクターが管理しているようです。ちなみにこのウッティーというキャラのモデルは、平成26年に日本で初めて人工ふ化で生まれたウミウのようです。

 

平等院鳳凰堂と宇治神社をつなぐ『朝霧橋』

今歩いている島は橘島というようですが、その南側に位置し、宇治神社への架け橋となっているのが朝霧橋です。グッドデザイン賞も受賞しているようで記念碑がありました。

ここから階段を上がり、74m渡りきると宇治神社となっています。

朝霧橋から臨む宇治川。手前に見えるのが橘橋、遠くに見えるのが宇治橋です。こう見てみると、宇治川が増水してしまうと橘島は水没してしまいそうですよね。だから喜撰橋は封鎖されるのか。

逆方面。あの山の遥か向こうは奈良県ですかね。

雨にも関わらず人通りが多く、中々人がいない写真を撮るのが大変でした。橋を降りてすぐ赤鳥居が見えますが、あれが宇治神社です。

朝霧橋の下にあったのが源氏物語のモニュメント。しかもこれ宇治十帖の匂宮と浮舟がモチーフなんですよねー。実は私は源氏物語が原文で読むほどに大好きでして、作中たくさん登場する姫の中でも特に浮舟はかなりお気に入りなんですよ。宇治十帖というのは、源氏物語の最後の十帖のことで、皆さんご存じ光源氏はすでに死んだ後の話なんです。源氏物語について語ってしまうと記事が何個あっても足らなくなるのでここら辺で止めておきますが、もし宇治を訪れる時は、源氏物語の概要だけでも読んでおくことをお勧めします!

次回は宇治神社を紹介します。