源氏物語ミュージアムを通って京阪宇治駅&宇治橋へ至る ~「光る君へ」&「響け!ユーフォニアム」の聖地を巡る~

雨でぬかるんだ山道を降りて、そのまま源氏物語ミュージアムを横切って宇治橋方面に向かいましょう。ほとんどの観光客はJR宇治駅を使って宇治市に来ると思うのですが、この宇治駅にはもう一つ京阪宇治駅という京阪電車の駅があります。

 

徒歩ルート『大吉山入口~源氏物語ミュージアム~京阪宇治駅&宇治橋へ』

さわらびの道を抜けて宇治橋へ向かうのが今回のルート。宇治上神社から宇治橋までは非常に近いことが分かります。宇治の主な観光名所は平等院鳳凰堂、宇治神社、宇治橋となると思います。これまでの記事を読んでいただいた読者の方々は分かると思いますが、これらは全て近いところにありますので、駆け足の観光であれば数時間で十分です。ただし、太陽が丘に行ったり、次回の記事で紹介する黄檗まで行くとなると1日かかるかと。

 

源氏物語ミュージアム

大吉山入口からさわらびの道を北上するとすぐに源氏物語ミュージアムへと着きます。駐輪場があるようですが、観光客は徒歩で訪れることがほとんどだと思います。

入口はこちら。建物の中に入るまでは無料です。今回は時間がないので入りませんでしたが、次訪れることがあれば入館したいと思います。

入口に響けユーフォニアム3と源氏物語のコラボポップがありました。宇治観光センターにあったものですね。

 

日本三古橋の1つ宇治橋

源氏物語ミュージアムから少し歩くと宇治橋に。この宇治橋は日本三古橋の一つで、宇治三郎という渾名がつけられています。他の2つは同じ京都府にあり山崎橋(山崎太郎)、滋賀県にある瀬田の唐橋(勢多次郎)です。宇治橋付近は観光地となっているので結構栄えています。

橋を渡った先に紫式部像があります。そしてその隣に夢浮橋之古蹟。源氏物語を読まれた方は分かると思いますが、夢浮橋というのは源氏物語の最後の帖つまり54帖の名称。ここにて宇治観光が終結することを意味します(個人的にです)。

紫式部像をアップで。皆さんが写真を撮られている人気観光スポットです。

宇治橋の下は河原になっていて皆さん下まで降りて遊んでました。雨もやんできたのでかなりの観光客が下で写真撮ったり、水遊びをしていました。

こんな感じですね。遊歩道みたくなっていて、おそらく橘橋の方まで行けるのでしょうね。

平等院正門までの正規ルート。私は裏から入りましたが、こちらから訪れるのが王道なのでしょう。鳥居に懸神社の印があるのですが、この鳥居は懸神社の鳥居なのでしょうかね??

 

響け!ユーフォニアムの聖地にもなっている京阪宇治駅

宇治橋のすぐ隣が京阪宇治駅です。タクシーが2台停まっていますね。それなりに需要があるということなのでしょう。

下から見上げた構図。

構内はこんな感じの石造りです。

ちょうど電車が来ていました。これに乗って黄檗駅に行きます。後になって気が付いたのですが、電車の前面右下に響けユーフォニアムのステッカーのようなものが張られていたんですね。海外の方が電車の先頭車両当たりでしゃがんで写真を撮っていて何を撮ってるのかと思ってたら……そういうことだったとわ。

構内のポスターが完全に響けユーフォニアム一色。聖地の観光地だとラッピング電車が走っていることが多いのですが、ここは走ってないのだとこの時は思っていた。実はこの翌日比叡山に行ったのですが、そこでたまたま響けユーフォニアムラッピング電車に出会うことになるのですが、それはまたその機会に紹介させていただければと。

“井川用水機場”から”あじろぎの道”を抜けて”朝霧橋”へ ~「光る君へ」&「響け!ユーフォニアム」の聖地を巡る~

宇治観光センターを出て少し北上すると宇治川沿いに井川用水機場に着きます。ここをGoogleマップでみてみると『久美子ベンチ』と書かれているのが面白い。久美子というのはアニメ「響け!ユーフォニアム」の主人公の名前なのですが、そのキャラクター名がGoogleマップの名所として登録されているのははじめてみましたね。

 

徒歩マップ『井川用水機場~あじろぎの道~朝霧橋』

今回の徒歩ルートは上記の通り。移動距離としては短いのですが、非常に見どころが多くなっています。平等院鳳凰堂目的で宇治市を訪れる方が多いと思いますが、ぜひこの道は辿ってもらいたいと思います。

 

久美子ベンチのある井川用水機場

用水機場とは、河川から必要な農業用水を取水し、機械的な動力で揚水し、水頭を確保することを目的として設置された施設のことです。今この井川用水機場が動いているのかどうかは分かりませんが、少なくとも地元の役に立っていたのではと思います。

写真に写っているのが久美子ベンチ。宇治川沿いに配置されていて、晴れている日であれば、ここに座って宇治川の流れを眺めて宇治の自然を感じても良かったかと思います。奥に見えるベージュの建物が用水機場でしょうかね。

この用水機場近くには他にもベンチもあります。こちらのベンチからの景色もステキ

井川用水機場を少し引いた構図。晴れていればゆっくりしていたかったー

こちらは井川用水機場から少し北上した橘橋の近く。たくさんのベンチがありますね。雨なので誰も座っておりませんが。

 

あじろぎの道

あじろぎの道は、平等院鳳凰堂と宇治川の間の散歩道の名称。その昔、宇治川で網代漁をしていたことが由来とかなんとか。この分かれ道を右に進むと宇治観光センター、左に進むと宇治川沿いに進むことになります。さて、左に行きましょう。

このあじろぎの道は宇治っぽい雰囲気を楽しむのにおススメです。このような昔を感じられる建物が連なっているので。

屋形船っぽいのも停泊していました。時期ではないからか営業しているようには見えませんでしたが。

あじろぎの道にはレストランやショップが立ち並びます。晴れであれば賑わっていたのでしょう。

 

六歌仙が由来の『喜撰橋』

喜撰橋に向かっていると鳥さんを発見!

広角レンズしか持ってきていなかったのですが、ここまで近寄っても逃げなかった。おそらく人馴れしているのでしょう。

で、こちらが喜撰橋。名前の由来は六歌仙の1人である喜撰法師のようですね。この橋は宇治川が増水すると渡れなくなるようですが、本日は雨が降っているにも関わらず渡れたので良かった

喜撰橋からの風景。趣があって良し。

 

喜撰橋から朝霧橋へ

喜撰橋を渡り終えてすぐ目の前に見えるのが浮島十三重塔。高さが15mもあり日本最大の石塔のようです。

宇治川の鵜飼場。うみうのウッティーというマスコットキャラクターが管理しているようです。ちなみにこのウッティーというキャラのモデルは、平成26年に日本で初めて人工ふ化で生まれたウミウのようです。

 

平等院鳳凰堂と宇治神社をつなぐ『朝霧橋』

今歩いている島は橘島というようですが、その南側に位置し、宇治神社への架け橋となっているのが朝霧橋です。グッドデザイン賞も受賞しているようで記念碑がありました。

ここから階段を上がり、74m渡りきると宇治神社となっています。

朝霧橋から臨む宇治川。手前に見えるのが橘橋、遠くに見えるのが宇治橋です。こう見てみると、宇治川が増水してしまうと橘島は水没してしまいそうですよね。だから喜撰橋は封鎖されるのか。

逆方面。あの山の遥か向こうは奈良県ですかね。

雨にも関わらず人通りが多く、中々人がいない写真を撮るのが大変でした。橋を降りてすぐ赤鳥居が見えますが、あれが宇治神社です。

朝霧橋の下にあったのが源氏物語のモニュメント。しかもこれ宇治十帖の匂宮と浮舟がモチーフなんですよねー。実は私は源氏物語が原文で読むほどに大好きでして、作中たくさん登場する姫の中でも特に浮舟はかなりお気に入りなんですよ。宇治十帖というのは、源氏物語の最後の十帖のことで、皆さんご存じ光源氏はすでに死んだ後の話なんです。源氏物語について語ってしまうと記事が何個あっても足らなくなるのでここら辺で止めておきますが、もし宇治を訪れる時は、源氏物語の概要だけでも読んでおくことをお勧めします!

次回は宇治神社を紹介します。