■赤の広場とは
赤の広場は、モスクワ中心部に位置する広場です。元々クラースヌイ広場と呼称されており、ロシア語でクラースヌイとは赤を意味することから、赤の広場と呼ばれています。しかし、クラースヌイは古代スラブ語で美しいを意味するため、元々は美しい広場を意味したと言われています。
赤の広場の中央では様々なイベントが催され、冬季はスケートリンクが臨時に設けられることもあります。
観光時間の目安
アクセス
- テアトラリナヤ駅(Театра́льная)
- 緑色の2番線
- アホートヌイ・リャト駅(Охотный ряд)
- 赤色の1番線
- プロシャジ・レヴォリュツィ駅(Пло́щадь Револю́ции)
- 青色の3番線
見学可能日時
赤の広場は一日中観光することができます。
レーニン廟は、火、水、木、土の10:00~13:00まで開館していますが、長蛇の列ができることが多いので、時間ギリギリを避けて早めに訪れた方が良いです。
ロシア国立歴史博物館は10:00~19:00ですが、木曜日だけは11:00~20:00となっております。
■観光開始
ヴォスクレセンスキー門
赤の広場の入口にあたるのがヴォスクレセンスキー門です。17世紀に建てられたこの門は、不幸なことにパレードの邪魔だという理由から20世紀初頭にスターリンに破壊されてしまいました。現在の姿はその後再建されたものです。門の中央下にあるのがイヴェルスカヤ礼拝堂で、イヴェリアの聖母子像が祭られています。中からは歌が聞こえてくることもしばしば。
ロシア国立歴史博物館
ヴォスクレセンスキー門をくぐってすぐ右手に見えるのがロシア国立歴史博物館です。赤の広場という名の通り、建物もしっかりと赤色に染められています。
内部には旧石器時代からの展覧となっており、過去から現代に向かって歴史を学ぶことができます。ロシアの歴史に興味がある人には面白いかと思います。しかし、説明がすべてロシア語なことに注意が必要です。
グム百貨店
グム百貨店は、モスクワ中心部に位置する高級百貨店です。1階にはエルメスやシャネルなどの高級ブランド、2階にはリーバイスなどのカジュアルブランド、そして3階には雑貨店が並びます。
揃わないものはないとまで言われる巨大百貨店ですが、値段もそれなり。お土産などはわざわざここで買う必要もないかもしれません。
ちなみに数百円で入れる高級トイレも存在しますので、旅のネタに訪れてみてはいかがでしょうか。
レーニン廟
レーニン廟(びょう)は、1924年にレーニンが亡くなった際に、死体を安置する場所としてアレクセイ・シューセフが建築したものです。中に入るとレーニンの遺体を確認することができ、開館時間が短いため、連日非常に長い行列ができます。
ソビエト解体とともにレーニン廟の解体するという声も上がっているが、反対の声も多いため現在に至っても存在し続けています。
聖ワシリイ大聖堂
赤の広場の奥に位置する聖ワシリィ大聖堂は、ロシアでもっとも美しい聖堂と言われています。聖ワシリィ大聖堂ともポクロフスキー大聖堂とも呼ばれていますが、正式名称は「堀の生神女庇護大聖堂(しょうしんじょひごだいせいどう)」といいます。雷帝として有名なツァーリ・イヴァン4世がカザンを征服した際に建てられた聖ワシリィ大聖堂は当時色彩豊かなものではありませんでしたが、その後17世紀から19世紀にかけて塗装されたとされています。
夜はライトアップされ、新年には花火が上げられるため、季節を通して訪れたい名所です。