カザン中心地にデカデカと配置されているのがティシャチェレチヤ公園(Парк Тысячелетия)です。英語名はカザン・ミレニアムパークというらしい。”Тысячелетия”が「千年」という意味なのでミレニアムなのでしょう。
目的地の公園は、ツガンアルブム総合娯楽施設から歩いて5~10分ほど。上図の赤線に沿って歩きます。折角なので公園近くに色々あるみたいなのでそこら辺も紹介します。
さて、ツガンアルブム総合娯楽施設の北口から出て左に進んでいくと、初めの交差点にあるのがIT PARKホテル。リーズナブルなホテルです。今回はここに泊まりました。料理の種類は少ないですが朝食もビュッフェで良い感じだった。
交差点を直進して次の交差点を右に曲がります。そこから2、3分歩きましょう。
左側に公園が見えてくるので進行方向の南側から入園。ここがティシャチェレチヤ公園(Парк Тысячелетия)。カザン市内には高い建物がほとんどないので景観が損なわれておりません 🙂
公園の南に位置するのがバスケットホール。2003年8月に建てられた建設費が1,400万ドルもかかったという話。名前通りバスケットボールのための施設のようで。とはいっても、バレーボールやコンサートも行なわれている多目的屋内アリーナになっているようです。
公園内にはお花がたくさん植えられてた。ちゃんと手入れされているようで非常に居心地が良い。уютное!
公園の中心にあるのがこの噴水。真ん中には大釜のオブジェクトは都市名の由来ともなっている大釜を意味するロシア語「KAZAN」をモチーフにしています。この「KAZAN」は伝説上の生き物「ジラント(現地語ではユラン)」によって作られたとされ、地中に埋められていた「KAZAN」が沸騰したことで現在のカザン市が生まれたと伝えられています。……まぁよくある伝説ってやつだ。
噴水の近くにあるのがQol Ghaliの像。これは1200年頃中世タタルスタンの詩人です。ムスリムの詩人としては偉大な功績を遺したようです。ロシアには1992年にQol Ghali賞というものが設立されて、詩や文学で優秀なものに与えられるようで。
彼の有名な作品は「Qíssai Yosıf (Tale of Yusuf)」。日本語だと「ユスフの物語」って言うのかな? 聞いたことがないけどね。
最後に公園を再度パシャ! ビライヤー・パレス・ホテルとバスケットホールがうまく入りました。あー、ビライヤー・パレス・ホテルってのはさっきから写真に入り込んでるホテルです。上の画像だと左の方にある高いやつ。
公園西側の正門から出るとすぐに見えるのがニージュニー・カバン湖。ボートに乗ってる人も多く、エンターテインメントスポットになっています。さて、湖の向こう側に変な形の建物があるので行ってみましょうか。
到着! カマル劇場とかいうシアター。この名称は劇作家のGaliaskar Kamalに由来し、1906年12月に建てられた結構歴史のある劇場。カマルさんは翻訳活動でも有名で、ロシア語の文学をタタルスタン語に翻訳したパイオニアとも言われています。
あまりに建物前の広場が絵になりそうだったので別の角度で撮影。スケボーやってる人もいましたね。
劇場の横にあるのがカザン連邦大学のキャンパス。本館はここから少し歩いたところにあるのでここのは小さい。
さて、次回は今まで訪れたところの夜景を紹介しようかと思います。